前置き
細かな詳細に関しては、各自御自由にお考えください。(制服のデザイン・国旗・施設・国王の口調など)
イスタール
大陸に存在するあらゆる国家の進攻をことごとく迎え撃って来た孤島[イスタール]。
イスタールには一つの国家が存在していたが、度重なる王位継承にまつわる内乱の結果、長兄である[軍王バルバスタ]が治める[軍都アグリア]と、次兄である[聖王グレリオ]が治める[聖都イグニア]とに分かれることとなった。
各々が王となることで対立の原因は王位継承ではなくなったが、二国は今もなお交戦を続けている。
イスタールが「要塞」と恐れられている理由の一つ、ドラゴンの利用方法を巡って。
軍都アグリア
国王「バルバスタ」
騎士団「アグリア騎士団」
竜生息地「火口」「山脈」
特色「鉱山」「鍛冶」
バルバスタは野心と支配欲の塊だが、彼の父王のように武力に関して天賦の才を持っている。
意外なことに彼の治める国はイグニアで囁かれているほど悪政ではないものの、彼の興味がただ一点、大陸進攻に向けられているがゆえの無関心さの結果であるといってもいい。
軍都と呼ばれる通り、全てにおいて実力主義の傾向にある。
バルバスタはドラゴンを戦闘の道具として利用しようとしている。
しかし、大陸へと向かうにはイグニアが所有している「カースライドの水源」と呼ばれるドラゴンの生まれる地がなくてはならない。彼の国も「ガルバス火山」というドラゴンの生まれる地を所有しているが、水辺に住むドラゴンがいなくては海を渡ることなど不可能だからだ。
聖都イグニア
国王「グレリオ」
騎士団「イグニア騎士団」
竜生息地「水辺」「山脈」
特色「水源」「織物」
グレリオは父王から選ばれた王位の正当な継承者である通り、公平な男である。武力に恵まれない代わりに類稀なる統率能力を持つ。
国は水源に恵まれた豊かな地で、水辺に棲むドラゴンが生まれる「カースライドの水源」と呼ばれる地を所有している。聖都と呼ばれるのは、この水源から噴き出す飛沫が国に降ることで、いくつもの虹が生み出されるからである。
グレリオは「ドラゴンは神聖な友である」という古くからの教えを今もなお持ち続けているため、戦争の道具として使用せんとするバルバスタの考えに嫌悪感を抱いている。加えて、アグリアの所有する「ガルバス火山」で生まれるドラゴンがどのような仕打ちを受けているのかに胸を痛め、保護するべく動き出した。
騎士団
各国が誇る武力である。
アグリア騎士団は勇猛果敢なその様から剣に例えられることが多く、イグニア騎士団は堅牢な陣を敷くことから盾に例えられることが多い。両騎士団は徴兵制ではなく、希望者がいれば貴族から平民まで公平に入団させ、そして公平に扱う。騎士は通常、拠点となる砦や要塞か騎士団の寮に常駐している。
中級以上の騎士の多くはドラゴンとパートナー関係にある。
ドラゴンと同意の上で関係を築く者が殆どだが、極稀に特殊な作用のある薬で服従させる騎士もいる。
騎士がパートナー関係を結べるドラゴンは一匹と言われているが、戦地で戦果を挙げるとドラゴンの幼体及び卵を国から授けられ、彼らはそうして与えられたドラゴンを好きに育てることが出来る。
制服
アグリア騎士団は黒地に赤縁の制服で、イグニア騎士団は白地に金縁の制服である。
騎士及びドラゴンへの鎧に関して特別色や形状は定められていないものの、戦地での視認性において黒の鎧に銀の鎧が暗黙の了解で定められている。
役職
近衛騎士(昇格限定)
王宮騎士(昇格限定)
騎士団長、団長補佐(各一名)
騎士長、騎士長補佐(各七名以下)
上級騎士(上限なし)
中級騎士(上限なし)
下級騎士(上限なし)
条件有りの役職
[近衛騎士]
王付き
宰相付き
大臣付き
伯爵付き
[王宮騎士]
伯爵付き
王宮勤め
[上級騎士]
部隊長
寮長
教育・武術の指南員
[中級騎士限定]
班長
昇格
戦地で戦果を挙げると自らの階級より上の階級昇格することが出来、騎士長以上は[近衛騎士・王宮騎士]へと昇格することが許されている。騎士は騎士団長とその補佐以外王宮への出入りが平時に限り許されていないものの、近衛騎士と王宮騎士は自由に出入り出来、また必要とあらば王への謁見が望める。
魔法に関して
「失われた秘法」「古代の法」「失われた言語」と様々な呼び方があるものの、全ては魔法を示している。
魔法は基本的にドラゴンしか使用出来ない力の形態である。
人語を理解するドラゴンが人間に魔法を教えることがあるものの、人間は簡単な身体強化と治癒の魔法しか素質がないと近年の研究で判明した。人間の魔法は全て、術者である者にしか効果を発揮しない。
一方のドラゴンは、ドラゴンに対して魔法をかけることが出来る。
軍事兵器として優れていると評価を受けている理由の一つで、治癒の魔法を使用出来るドラゴンがいれば戦闘能力に優れたドラゴンは安定した進攻を望めると期待されている。
※呪文は統一していません。外国語でも創作言語でもお好きに設定してください。
ドラゴン
ドラゴンの生息地は[水辺][火口]「山脈」に分けられる。
イスタールには満遍なくドラゴンが生まれるものだが、取り分け「カースライドの水源」「ガルバス火山」「霊峰フィアフィル」周辺に各々のドラゴンが多く生まれる傾向にある。
生息地でドラゴンを区別しているのは、魔法の源となる力が少しずつドラゴンの色や形を変えてしまうため、それらでの判別が不可能だからである。卵から孵った幼体は、おおよそ五年で成体の半分ほどに成長するものの、火口を生息地とするドラゴンは五年のうちに成体とほぼ同じ大きさに成長する場合が多い。
寿命は人間と同じ程度ならば短命と言われるほど長寿で、数千年を生きる個体もいるが、唯一と決めた存在を失ったドラゴンはどこかに消えてしまう。それは大抵の場合伴侶ではなく、人間であることが多い。彼らが認め力を貸す個人を「パートナー」と呼ぶ。
殆どのドラゴンは炎を吐き、火炎袋はどのドラゴンにも見られる器官であるとされるが、水辺を生息地とするドラゴンは発達した水袋があるため水を吐くことも出来る。しかし攻撃に優れたものではない。
水辺を生息地とするドラゴン
治癒・防御の魔法に優れている。
多くの個体は自然治癒力、生命力に優れ、長時間の飛行が出来ない代わりに魔法の素質に恵まれている場合が殆どである。比較的非好戦的な個体が多く確認されているものの、気難しい個体が多いのも特徴の一つ。
多くが四足のドラゴンである。二足歩行のドラゴンは稀で、重力の関係なのか他の分布地に住むドラゴンよりも体長の大きな個体が多く見られる。(最小10〜最大40mの個体が確認されている)尾が長い。
水辺のドラゴンとパートナーになった騎士は後方支援などに回ることが多い。
巨大な体と高い治癒力、長い尾などを生かし前線で戦う騎士もいるものの、彼らはその大きさゆえに騎士との共闘に優れているわけではないため、騎士は滅多なことでは攻撃する機会に恵まれない。
山脈を生息地とするドラゴン
一時的な効果ではあるものの、硬化や耐性強化など自らを高める魔法を使用することが出来る。多くの個体は戦闘面の非力さを強化で補い、他のドラゴンが出来ない飛行時でも魔法の詠唱が可能。
比較的生まれて間もない頃より人間と非常に近い位置にいるため、山脈に住むドラゴンは好奇心旺盛で懐っこい個体が多い。山間部の村に降り立ち、農作業を行う人間を真似る報告もある。
多くが二足歩行のドラゴンで、四足も見られる。翼が大きく、長距離の飛行に適している。手先が器用なのもこの分布地にいるドラゴンの特徴。(最小5〜最大15mの個体が確認されている)
山脈のドラゴンとパートナーになった騎士は、飛行能力を生かして奇襲などの任務を多く任される傾向にある。ただし彼らの多くは戦闘には適さない個体であるため、騎士は非常に高い指示能力を求められる。
火口を生息地とするドラゴン
多くの個体は魔法の素質がない。その一方で、高い魔法耐性を備えている。
魔法を使用する個体は攻撃魔法を使用するものの、彼らの場合は炎のブレスの方が強力である。
警戒心が強く、粗暴な個体が多いが、彼らの多くは非常に単純であると考えられる。
四足〜二足歩行まで様々なドラゴンが確認されている。他の分布地のドラゴンよりも小さな個体が多い。体が硬く、炎の温度や範囲は他のドラゴンとは比べ物にならないため、他の生息地より抜きん出て戦闘に適している。(最小2〜最大7mの個体が多く確認されている)
最前線で活躍出来る火口のドラゴンとパートナーになった騎士の多くは、背中に乗り騎馬隊と同じように戦う。また、好戦的な個体が多いため、指示系統が粗雑な騎士でも十分な成果が挙げられることも大きな特徴である。